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見知らぬ部屋で目を覚ました朝 Page3

ผู้เขียน: 日暮ミミ♪
last update วันที่เผยแพร่: 2026-07-23 15:35:50

「そういうあなたは、朝からそんなにガッツリ食べて大丈夫なの?」

 昨夜は彼も結構飲んでいた気がする、それなのに、こんなに食べて胃がビックリしないのだろうか?

「僕は大丈夫です。胃は丈夫ですし、アルコールにも強いんで」

「それに、私より若いものね」

 私はなぜだかそうコメントしたくなり、梅干しの実と一緒に二口めのお粥を口に運んでからそう言った。

「いやいや! 二歳しか違わないんですから、それは関係ないでしょう。アルコールの分解指数の違いじゃないですか?」

「……そうかもね」

 梅干しと一緒に食べると、お粥はちょうどいい塩加減になった。

「朝食を食べ終わったら、僕が車で家まで送っていきますね」

「えっ? いいわよ、そこまでしてもらわなくてもっ! ここの最寄り駅まででいいから! ……っていうか、冴島くんって車運転できるの? 車、持ってるの?」

「ええ、持ってますし運転できますよ。会社には電車で通勤してますけど、休みの日にはよく一人でドライブしたりしてるんです」

「……へぇー……」

 彼がマイカーを所持していることにもだけれど、電車通勤していることにも驚きだ。お坊っちゃまだけれど、やっていることは世間一般のサラリーマンと何ら変わらないらしい。

「……ときに冴島くん、このマンションの最寄り駅ってどこ?」

「ここは六本ろっぽん木ろっぽんぎですよ」

「ろっぽんぎ……」

 思いっきりセレブの住む街、港みなと区だ。さすがは本物のお金持ち……。私が住んでいるのは豊と島しま区である。

「ちなみに、昨夜僕らが飲んでいたバーはこのマンションのわりと近くにあるんですよ」

「え、そうなの!?」

 あのお店、まさか六本木にあったなんて! それじゃなおさら、彼に自分の飲み代くらい返しておかないと申し訳ない。

「……あの、冴島くん。昨夜は奢ってもらっちゃってごめんなさい。ありがとう。せめて私の飲み代くらい、あなたに返しておきたいんだけど……。いくらで足りる?」

 給料日前なので。わたしの財布の中身はちょっと乏とぼしい。あまり高くないといいのだけれど……。

 そう思いながら、バッグから長財布を取り出して開いたけれど。

「そんな! いいですよ、茜さん。昨夜は僕が奢りたくて奢らせてもらったんですから。それに、昨夜は結構高い酒も飲んでましたからねー。茜さんの飲み代だけで……ざっと六千円くらいかな」

「ろ……っ! 六千円……。やっぱりいいわ」

 この時期、六千円の出費はかなり痛い。何日分の食費が消えていくかと思うと恐ろしい。私はすごすごと財布を引っ込めた。

「……ところで茜さん、今スッピンですよね? ノーメイクで帰るんですか?」

「…………あ」

 そういえば、着替えることだけで頭がいっぱいで、メイクするのをすっかり忘れていた!

 朝起きてからずっとなので今さらだけれど、冴島くんにスッピンを晒さらしていたことが恥ずかしくて、私はまた赤面した。

「……ねえ、食べ終わったらここでメイクして行っていい? いくら駅までは送ってもらうって言っても、スッピンで帰るわけにはいかないから」

「ああ、どうぞどうぞ。僕に遠慮なんかしなくていいですからね」

「ありがとう」

 また自分の朝ゴハンを食べ始めた彼の向かいで、私も昆布の佃煮と一緒に少し冷めたお粥を食べ始めた。

   * * * *

「――あー、美味しかった! ごちそうさま」

 彼が朝食を終える頃、私もお粥の丼をすっかり空っぽにした。二日酔いで荒れた胃に、優しい味付けのお粥は沁しみた。

「器はシンクに運んで浸つけておいて下さい。あとで僕が洗って片付けておくんで」

「ありがとう。悪いわね」

 私は食器をシンクに浸けておくと、元いた場所に戻ってバッグから化粧ポーチを取り出して簡単にメイクを始めた。ファンデーションと口紅だけの、本当にシンプルなメイクだ。

「……えっ? 茜さんのメイクってそれだけですか?」

「うん、いつもこれだけよ?」

「あ、そっか。茜さんは肌がキレイだから、それだけで十分なんですね」

「ええっ!? そんなことないわよ! 私、もうアラサーよ? お肌だってそろそろ曲がり角なんだから」

 自分で言っていて、何だか妙に老ふけ込んだようで虚むなしくなる。男に、それも自分より年下の男に言うようなことではないだろう。

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